今日11月11日は、第一次世界大戦が終結した日。
第一次世界大戦参戦100年記念として、陶器で出来た真っ赤なポピーで
ロンドン塔を覆うアート作品が、多くの人の目を楽しませている。
ポピーの花言葉は「慰め」「労り」。
英国では第一次世界大戦の戦没者を悼む花として知られている。
多くの兵士が命を落としたベルギー・フランダース地方の激戦地に
戦後、このポピーが咲き乱れたことに由来するらしい。
野生のポピーは、地中で何年も眠っているそうで、この種を含んだ土が
地表に現れると、その刺激で発芽して花を咲かせるそうだ。
激戦地のフランダース地方では、アチコチに塹壕が掘られたことで、
地中に眠っていたポピーの種が目を出し、停戦と同時に咲いたんだろうね。
あたかも、沢山の血が流されたことを慰めるかのように、
真っ赤なポピーが一斉に咲き乱れていたらしい。
そのため、ヨーロッパの各地では、戦没者にはポピーが手向けられている。
イギリスでは、第一次世界大戦の方が思い入れが深いように感じる。
それは、あまりにも多くの犠牲を払ったからでもあるし、
誰も予想していなかった程長い間戦ったからかもしれない。
イギリスのどの家庭においても、近親者を失ったことから、
どこの町にも必ずメモリアル(慰霊塔って言うのかな)が設置されている。
どんなに小さい町や村にも必ずある。
そして、必ずポピーの花輪やポピーのついたクロスが手向けられている。
子どもたちはこの時期、小学でも中学でも、第一次世界大戦のことを色々学んでいる。
ポピーのことも、昨日の月曜朝の朝会で話しがあったらしい。
きっと、今日の11時には、黙祷があるんだろうな。
休戦協定が発令されたのが11月11日11時だったから。
みんな胸に赤いポピーを付けていた。
日本で言う赤い羽の共同募金のようだ。
第一次世界大戦の連合国と中央同盟国を合わせた犠牲者は
戦死者1600万人、戦傷者2000万人以上とされている。
人類史上、最も犠牲者の数が多い戦争なんだね。
日本人は、どうしても第二次世界大戦の方が身近だし
第一次世界大戦には馴染みが無い感じがする。
100周年の時期にイギリスにいることで
第一次世界大戦の沢山のことを学んだ。
中学の息子は、3月には第一次世界大戦の激戦区となった
フランダース地方のイープに遠足に行くことになっている。
何を持ち帰ってくるのか、楽しみ。
今、地球のあらゆる所で、まだ戦争は行なわれているし
きな臭い話しが沢山ある中
人類は歴史から学んで、世界平和を手にしなければならないんじゃないかな。
もう一つのポピーの花言葉『感謝』。
地球人として生まれたことに『感謝』できれば
そう思う人が一人でも増えて行けば
世界平和は夢で終わらないと思っている。